― 季節の白 小かぶら漬 と京の暮らし ―
白は、
京都では「余白の色」です。
主張せず、
何かを飾り立てることもない。
けれど、
食卓に置かれると、
その場の空気をすっと整える。
小かぶら姿漬は、
そんな白を、そのまま形にしたような漬物です。
丸ごとの姿を残したまま、
冬の進み方に合わせて、
静かに漬け上げる。
切り口の瑞々しさも、
味の輪郭も、
どこか控えめ。
特別な日のためではなく、
いつもの膳の、
一隅にあるもの。
季節が深まるにつれ、
味は落ち着き、
白さは、いっそう澄んでいきます。
「季節の白」。
それは、
京都の冬が、
少しだけやさしくなる瞬間です。
主人 敬白